管理栄養士ブログVOL.35『油断大敵!夏の熱中症対策!』

管理栄養士 古屋 亜紀奈 が『熱中症』についてお話します!

暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

暑い夏も元気にトレーニングを楽しみたい!という方も多いはずです。
そこで注意しなくてはいけないのが「熱中症」

今回は熱中症の原因や予防法についてお伝えします。
過去の管理栄養士ブログはこちら

 

熱中症とは?

熱中症と聞くと、夏場の暑い季節に起こりやすいイメージがありますが、どのような状態になるかご存じでしょうか?

熱中症は以下のような状態を指します。

①体内の水分や塩分(ナトリウム)のバランスが崩れることによる健康障害(脱水)
②体温調節ができなくなり、立ちくらみや頭痛、筋肉のけいれんが生じる健康障害(高体温)

ひどい場合には、体温が40度を超えたり、意識障害が生じることもあるためあなどってはいけない病気です。

熱中症といえば、炎天下に長時間いたり、運動をしているときになるイメージがあります。
しかし実際には家の中でじっとしていても室温や湿度の高さから熱中症にかかることもあり、最近ではこの室内型熱中症が注目されています。

熱中症を予防するためにはこまめな水分補給が推奨されますが、この水分補給の仕方に注意が必要です。

コーヒーや緑茶などのカフェインを含まれる飲み物やアルコールなどは
利尿作用があるため適しません。また、水のみの水分補給もオススメできません。 

どうして水のみの摂取はよくないの?

汗をかくと水と共にナトリウム等のミネラル類も身体の外へ出ていきます。

身体には水とナトリウムのバランスを保つ働きがあるため、水のみを大量に摂取すると少なくなったナトリウムに合わせた量の水しか吸収されず、余った水は尿として再び身体の外へ出ていってしまいます。

体内に残った水やナトリウムの量は少ないのにバランスは保たれているので、のどの渇きは止まってしまい、結果として脱水状態が生じてしまいます。


熱中症を予防するには?

 ①暑さを避ける

外出時はなるべく日陰を歩く、帽子や日傘を使用するなど、体温の上昇を防ぎましょう。

室内ではブラインドやすだれ等で直射日光を遮る、
エアコンで室温・湿度を調整しましょう。

気温と湿度が上がらないように調節することがポイントです。

②こまめに水分を摂る

一度に大量に摂るのではなく、20分に1回などこまめな水分補給が大切です。
その際はスポーツドリンクや経口補水液を選びましょう。

ただし、糖分の取りすぎには注意です。
1日に500mlほどで抑え、それ以上になるようであれば食事からも併せてミネラルを補給しましょう。

③食事から水分・ミネラル補給

汗と共に身体の外へ出ていった水分やミネラルを食事で補いましょう。

熱中症予防におすすめな食材

卵にはビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。

卵に含まれる「鉄分」は汗とともに失われやすいミネラルです。
それ以外にも「亜鉛」や「マグネシウム」も含まれており、汗とともに失われたミネラルを補給するのにオススメです。

また、生食よりも加熱するほうが消化されやすく、消化機能の落ちやすい夏場でも摂取しやすいです。


牛乳

卵と同様にビタミン・ミネラルが豊富で水分を補うこともできます。
上記のミネラルと同様、汗とともに「カルシウム」も失われます。

スポーツドリンクにはカルシウムが含まれる量が少なく、食事から摂取する必要があります。
調理の必要がなく、手軽に摂取できる牛乳はオススメです。


トマト

ミネラルの1つである「カリウム」が不足すると細胞が脱水状態になります。
トマトはカリウムを豊富に含みます。

また、カリウムはゆでることで、お湯に流れ出てしまう性質があります。
そのため生食でき、夏が旬の食材でもあるトマトはオススメです。


暑い季節はまだまだ続きます。水分補給だけでなく食事からも十分な水分・ミネラルの補給を行い、夏をおもいっきり楽しんでいきましょう!!

次回の栄養ブログもお楽しみに!

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