管理栄養士ブログVOL.41『食べてくれない・・。子どもの食事量を増やすには?』

こんにちは。管理栄養士の石神です!
今回はなかなか思うように食事を食べてくれない"食の細い子ども"をテーマにブログを書いていきます!

お子様はしっかり食事を食べてくれていますか?

子どもが少食だと「成長期なのに大丈夫?」「ちゃんと栄養が摂れているかな?」など、成長や健康について心配になりますよね。

このブログでは子どもの食が細くなる原因、解決策についてご紹介していきたいと思います!



子どもの食が細い原因とは?

子どもの食事量が少ない原因には、さまざまなパターンがあります。
お子様がどのパターンなのかを考え、それに応じて対応することが重要です!

睡眠不足

食べ物の消化吸収は身体がリラックス状態にある時に活発になります。
睡眠不足により交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、身体が緊張状態にある時間が長くなり、消化吸収がうまくいかず結果としてお腹がすきにくい場合があります。

日頃から夜更かしをすることが多い場合には、まずは睡眠時間を確保するところから始めてみてください!

 

運動不足

よく身体を動かしておらず、そもそもお腹がすいていない場合もありますよね!
日頃から運動不足かも・・と感じる場合には、できるだけたくさん身体を動かすようにさせましょう!

身体を動かすことで、自然とお腹が減って食べる量が増えることもあります。

 

おやつの食べ過ぎ

食事の前に甘い飲み物を飲ませたり、お菓子を長時間にわたってだらだら食べているのもお腹が減らない原因です。

とくに脂質の多く含むスナック菓子やケーキなどはお腹に溜まりやすいので注意しましょう!
おやつは決まった時間に決められた量だけを食べる習慣を持ち、食事に影響が出ないように心がけましょう。


また、上記の理由以外にも、もともと少食で問題ない場合もあります!
食事量が目安より少なくても、その子にとっては適量という場合もあります。

子どもの成長には個人差があるので、身長や体重が成長曲線から大きく離れていなければ問題ありません。
しっかりと成長しているようであれば、あまり気にしすぎる必要はありません!



子どもの食欲をアップさせる方法

それぞれの原因にあわせて生活習慣を改善したけれど、それでもあまり食事量が増えない・・・。

そんなお子様に少しでも多く食べてもらう方法をいくつかご紹介します!

 

食事の回数を増やす

一度にたくさんの量が食べられない場合は、1日の食事回数を4〜5回に分けるといいでしょう。
朝・昼・夕食のほかに、朝食と昼食の間・昼食と夕食の間におやつとして補う方法です。
1回の食事で食べる量が少なくても、食事の回数を増やすことでトータルで多く食べることができる場合があります。

補食として追加する2回の食事はおやつでも良いですが、ポテトチップスなどのスナック菓子ではなく、おにぎりやバナナなど腹持ちがよく良質な栄養のものがおすすめです。

 

食への関心を持つ

食への興味が薄い場合は、一緒に献立を決めたり、食材の買い物に行くところから一緒に行うのがおすすめです。
また、調理や味見、盛り付け、配膳、お片付けなどのお手伝いをしてもらって食事作りに関わらせることで食への関心も高まります。

 

完食の成功体験を増やす

たくさん食べてほしいという気持ちから多めに盛り付けてしまいがちですが、子どもが完食できる量の食事を出すのがポイントです。
最初からたくさんの量の食事が出されるとプレッシャーや負担に感じてしまう場合もありますので、少なめの量の食事を出して、完食できたら褒めてあげてください!

完食できたことへの成功体験が自信へと繋がります!

 

食事の環境を整える

食事に集中できる環境も大切です。
食事中はテレビを消したり、子どもの見える場所におもちゃを置かないなど、食事以外のことに気をとられないように工夫しましょう。

今回のブログでは様々な原因と解決策についてお話ししました。

お子様の少食を改善するためのヒントは見つかったでしょうか?

改善のためにあれこれ試してみることも良いですが、まずは何より子どもが食事を楽しめることが大切です!

 

あまり心配しすぎず、それぞれの子どものペースにあわせて見守ってあげたいですね!