管理栄養士ブログVOL.7『栄養の宝庫!お正月はおせち料理を食べよう!』
管理栄養士 奥 結南が『おせち料理』についてお話しします!
2021年も残りわずかになりました!
みなさんはどんな1年を過ごされましたか?
年末年始は1年の終わりと始まりで、大きな区切りで気持ちを新たにするいい機会でもありますよね。
今回は、1年のはじまりお正月に食べるおせち料理の歴史や含まれる栄養素についてご紹介していきたいと思います!
「おせち料理」は作物収穫の感謝の風習慣からはじまった
おせち料理のはじまりについてみなさんご存知ですか?
なんと…弥生・平安時代の1000年以上もの前、節といわれる季節の変わり目に、神様に作物の収穫を感謝する風習の「節供(せっく)」がはじまりと言われています。
五節句が祝日になった江戸時代頃から庶民に広まり、一番重要なお正月に出す料理を、豪華に準備するようになっていきました。
それが今の「おせち料理」となったんですね!
おせち料理は、「お正月だから食べる」と当たり前になっていましたが、過去の歴史を知ってみると、こうして不自由なく色々な作物を食べられることや、1年のはじまりを迎えられることに感謝しながらいただこうと思いますよね~。
おめでたい意味が込められいるおせち料理は、健康食でもある!
おせち料理はみなさんもご存知の通り、たくさんの食材を使っていて、様々な栄養素を摂ることができます!
今回は代表的かつおすすめのおせち料理5つの、意味と栄養素についてご紹介します。
①黒豆
まめに働き、健康で過ごせるようにという願いが込められています。
骨粗鬆症予防や悪玉コレステロール低下の効果が期待できるイソフラボンが含まれています。
②田作り
五穀豊穣を願う意味が込められています。
骨を丈夫にするカルシウムやマグネシウムが多く含まれます。
③きんとん
財産が貯まるようにと願いが込められています。
さつまいもには食物繊維とビタミンCが多く含まれます。
腸内環境を整え、便通改善も期待できます。
④紅白なます
平安、平和を祈る縁起ものとされています。
にんじんにはビタミン、大根には消化酵素が含まれています。
噛み応えもあるので食べすぎを防ぐことにも繋がっていきます。
⑤昆布巻き
子孫繁栄、不老長寿の意味が込められています。
食物繊維やミネラルが多く含まれています。
悪玉コレステロールの低下や、血圧低下の効果が期待できます。
栄養と縁起物がたっぷりのおせち料理を食べて、2022年も素敵な一年に!
今回は5つご紹介しましたが、これだけでも体に必要な栄養素がたくさん摂れることを知っていただけたら嬉しいです!
ご紹介できなかったものに関しては、ぜひ調べていただきお正月におせち料理を、より健康的に美味しく召し上がってみてください!
次回は、登美ヶ丘クラブの上阪里穂さんから「風邪予防のための食事」をテーマにブログを書いていただきます!
一段と寒くなってきたこの時期ですので、必見です!次回もお楽しみに~☆