管理栄養士ブログ vol.2『栄養学の基本、5大栄養素ってご存じですか?』

管理栄養士 高木 優花が『5大栄養素』についてお話します!

第二回目となる今回は、宮崎クラブ所属の高木 優花が担当させていただきます!

前回は、『栄養』『栄養素』についてお話させていただきました。
(前回の記事が気になる方はこちらから♪)

「栄養バランス良く食べましょう!」とはよく耳にしますが、どうしてバランスが大切なんでしょうか?

今回は、私たちが生命維持やカラダを動かすうえで欠かせない『栄養素』の種類とそれぞれの役割についてのお話です!

  

5大栄養素『炭水化物・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラル』

5大栄養素とは、炭水化物、脂質、たんぱく質の3大栄養素にビタミンとミネラルを加えた5つの栄養素のことを指します。

これらは以下のように役割ごとに大きく3つに分類されます。
①カラダのエネルギー源となる 炭水化物・脂質
②カラダをつくる たんぱく質
③カラダの調子を整える ビタミン・ミネラル

私たちのカラダを構成する上で欠かせない重要な役割を担っています。

 

それでは、5大栄養素の役割について更に詳しくみてきましょう!


炭水化物(糖質)

炭水化物は最もエネルギー源として使われやすく、カラダや脳を動かす即効性の高いエネルギー源です。
炭水化物が不足してしまうと、思考力、集中力の低下や疲労感などを感じやすくなります。

逆に摂りすぎてしまうと、エネルギーとして使われずに余り、脂肪となって体内に蓄積してしまいます。


脂質

脂質はエネルギー源として使われたり、細胞膜や臓器そして神経などの構成成分となったり、ビタミンの運搬を助ける働きがあります。
脂質が不足すると、体力が低下や脂溶性ビタミンの吸収率の低下、そして血管や組織の劣化などにも繋がりますので、減らしすぎには注意です!

ですが、摂りすぎはやはり肥満の原因になるので、適度な摂取がおすすめです。


たんぱく質

たんぱく質は筋肉や内臓、髪、爪などを構成する成分で、ホルモンや酵素、免疫細胞を作る役割をもちます。

不足すると、体力や免疫力の低下、筋肉量の減少、肌荒れに繋がります。
しかし、摂りすぎても肥満や疾患のリスクにつながるほか、内臓への負担が大きくなる可能性もあります。


ビタミン

ビタミンは体の機能を正常に維持するために不可欠な栄養素で、血管や皮膚、骨、粘膜などの健康を保ち、新陳代謝を促す働きをしています。
体内でほとんど合成されないか、合成されても必要量に満たないために必ず食品から摂取してほしい栄養素です。

通常の食生活では摂り過ぎる心配はありませんが、サプリメントなどで大量に摂り過ぎることがある為、注意が必要です。


ミネラル

ミネラルは健康維持に欠かせない栄養素で、カルシウム、鉄、ナトリウムなどの16種類の必須ミネラルがあります。
ミネラルの主な働きとしては、骨・歯など体の構成成分になったり、カラダの調子を整える働きがあります。

ミネラルは体内で合成することができないため、食事からとる必要があります。
ただ、不足しても摂りすぎてもよくないため、適正量を摂る必要があります。

 

 

各栄養素はお互いが協力し合って、身体の機能を動かしている

このように、各栄養素はそれぞれが身体にとって重要な役割を持っています。それらは、それぞれが独立して働いているのではなく、互いに協力して働きを助けています。

例を挙げると、糖質、脂質、たんぱく質の代謝をビタミンが助けていたり、カルシウムの吸収にはビタミンDが関わっています!

栄養素の働きを知ると、やはりバランスよく摂ることって大切ですね!

みなさんもこれを機に、普段の食事を少し見直してみてはいかがでしょうか?

次回は、橋本クラブ所属の吉澤優奈さんから『エネルギー』についてお話をしていただきますので、お楽しみに〜!

 

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